
しっくりこない?
カード制作合宿の初日が終わるころ、
生成した画像たちをながめていて、ふと違和感を覚えました。
「なんだかしっくりこない…」
どうしてなんだろう。
どこが一番しっくりしないんだろう。
違和感の正体を知るために一晩、ホテルの自室で
ゆっくりと自分の気持ちに向き合ってみました。
そして、「絵柄」と「コンセプトの方向性」が
違和感の原因なのではないかと気づきました。

「絵柄」がまねっこ?
まずは絵柄です。
これは、自分の中に「AIアートのオラクルカードといえば!」という
明確なお手本があったことです。
それは、今回の合宿講座の講師でもある恩師の販売しているカードでした。
(しかも、美しいカードばかり!)
「AI」×「スピリチュアル」で画像を生成すると、
どうしても自然とそちらに絵柄が寄ってしまっていたのです…。
(比べれば、人物の美しさなどは似ても似つかないのですが💦)
画像内に出てくる登場人物の「美しい・かわいい基準」が
すでに視覚として出来上がっているから、無意識にそちらに修正しようとしてしまっていたのです。
でもそれは、すでにあるカードのモノマネ。
私自身の中から出てきたものではありません。
心の中にあるカードの絵柄の雰囲気と”そご”があるから、
「なんだかしっくりこない」という気持ちにつながっていたのです。
「コンセプトの方向性」がちがう?
もう一つ大きな違和感は「そもそものコンセプトの方向性が違う」という点です。
当初から、私が考えていたコンセプトテーマは、
「動物」「動物と話せるようなもの」というもの。
テーマ自体にブレはありませんでしたが、
さらに「動物を守る天使と神様」という要素を取り入れていました。
この要素は、自分の落書きから始まったものでした。
”こんなカードがあったら~”と妄想しながら
「優しく微笑む天使の羽に包まれて、ニコニコしているワンちゃん」
という絵を描いていたことがありました。
このイメージが初期コンセプトの軸になっていたのですね。
そして、
「オラクルカードといえば、天使・神様・スピリチュアル!
そんな要素も入れなくっちゃ!」
と、初期はモリモリの4構造で構成されていたんです😲
〇動物の体からのメッセージ(各チャクラ)
〇動物からの地球的なメッセージ
〇天国の動物からのメッセージ
〇高次元のメッセージ(天使や神様)
今から見ても、ちょっと盛りだくさんすぎですよね(笑)
▼しっくりこなかった生成画像をご紹介①▼
「大天使アリエルと動物たち」
特に右側の画像がマネっこになってる…。
「なんか似てる気がするよなぁ」が払しょくできない一枚です。
背伸びしていたかも
絵柄の時も、コンセプトの時も、知らず知らずのうちに
「オラクルカードといえば」という固定概念に引っ張られていたのだと気が付きました。
天使じゃなきゃいけないわけもないし
神さまじゃなきゃいけないわけもない。
スピリチュアルな存在からの特別なメッセージじゃなきゃいけない、なんて決まりはない。
なのに、自分の中にある概念にとらわれて
いわば「背伸びしていた」状態だったんですね。
気づいたときに、とっても腑に落ちました。
引き算だって必要だ
そう。
そうなんです…。引き算って大切。
もう二度目は作れないかもしれない。
一生で一度しかないかもしれない。
という想いが隠れていたから、なおのこと
「1つの作品に全部いれよう」とアイデアを盛り込んでしまっていたのです。
だから一番大切な軸がぶれてしまって、
「なんだかしっくりこない」を引き起こしていたんですね。
心はちゃんと気づいていて、
『おーい!まって~』と注意を引こうとしてくれていたのです。
この一晩のうちに全部に気づけたわけではありませんが、
2泊3日の合宿の間に気づきを得て、方向転換ができたことは、とてもラッキーでした。
▼しっくりこなかった画像をご紹介②③▼
左「大天使ガブリエルとわんこ」:可愛いですよね?!(笑)羽の下にいるハチドリも素敵です。
右「大天使アリエルと動物たち」の別バージョン:これも違う雰囲気です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
『ピュアハートオラクルカード・制作秘話シリーズ』第3話をお届けしました。
しっくりこない画像いかがでしたか?
現在のピュアハートオラクルカードとはずいぶん違いますよね。
こう見ると、試行錯誤がよくわかる~(笑)
次回は、”本当につくりたかったもの”についてお話しできればと思っています。
お楽しみに☆